学会について

理事長挨拶

一般社団法人みんなの認知症情報学会 代表理事 竹林洋一

誰もが笑顔で暮らせる社会の実現に向けて

〜当事者重視の市民情報学で、みんなで学び、みんなをつなぎ、知を創りだす〜

認知症の人が増え続けていますが、現時点では予防や治療方法は確立されていません。認知症の人や家族を支えるため、多くの専門家や団体による様々な研究や先駆的取り組みがなされ、全国各地で啓発活動や地域づくり等が活発になってきました。その一方、認知症の人と家族、生活環境は多様かつ複雑であり、医療介護現場は閉鎖的になりがちです。発展途上の認知症ケアを高度化するためには、大規模なエビデンス(科学的根拠となるデータ)と経験知・科学知を集積し、洗練させながら横展開する必要があります。

そこで、私たちは認知症を「個性」と考え、本人と家族の視点を重視する市民情報学(Citizen Informatics)という市民参画型の情報学を提唱し、「みんなで学び」、「みんなをつなぎ」、「みんなで知を創りだす」ことのできる「みんなの認知症情報学会」を設立しました。

これまでの研究から、人工知能(AI)と情報技術(IT)は、多様な人の心的状態の記述、認知症の見立て知やケア知の深化成長、多元的エビデンスの構築等に役立つことが分かってきました。
人間中心の様々なAIとITの研究開発と利活用を推進し、「みんな」が世代や職種を超えて「ごちゃまぜ」で研究に参画することにより、認知症に関する「多面的な知」を創りだせると考えております。

認知症の人が暮らしやすい社会は誰もが笑顔で暮らせる社会です。
誰もが自分らしく心豊かに生活できる環境の実現に向けて、子ども、成人、高齢者が世代を超え、「みんなが当事者」となって交流し、支え合うことが大切です。
「みんなの認知症情報学会」は様々な研究や実践活動を推進してまいります。
ご支援ご協力のほど、お願い申し上げます。