本学会は、立場・専門を超えてごちゃまぜで学び、AIでケアを高度化し、認知症があっても安心して暮らせる社会の実現に向けて、①年次大会、②シンポジウム・ワークショップ、③ポスター発表交流会、④各種セミナーを開催し、会員同士の交流を促進してまいりました。この度、学会の学術機能を強化し、認知症やAI・IoTを含むケア情報学に関する学術的・実践的研究を洗練・発展させる「場」として、新しく「インタラクティブ研究会」を発足することとなりました。多彩な学術会員の研究の発展と情報発信を通じて、認知症情報学の高度化と新たな会員獲得を目指します。
新しい研究会では、既存の学会では内容に踏み込んだ議論やコメントが得られにくい状況を鑑み、研究テーマへの関心が高い会員や、さまざまな分野の専門家がオンラインで集い、小規模であっても特に発表者と参加者に有意義な議論の場を提供します。
学術会員の発表者は新研究会での発表を通じて自身の研究を発展させ、また、詳細な予稿は不要なので、既発表とならないかたちでレビュー委員と議論できるので、ジャーナル論文投稿にもつなげることが可能となります。一方、研究会を聴講する学術会員は、第一線の顔の見える研究者とレビュー委員との多面的な質疑応答や議論に触れ、発展途上の認知症情報学やAI・IoTへの理解を深め、自身の研究や仕事のヒントが得られます。
本研究会は、認知症情報学の研究の発展と議論を深める仕組みとして、様々な分野の専門家で構成されるレビュー委員会が、研究発表テーマを選抜します。テーマは、一般応募とレビュー委員による推薦とし、一般応募はレビューし、研究会での発表の採否を判定します。
採択された発表者は、事前に発表映像を提出し、研究会当日は、参加者の事前視聴を前提に、議論を深めるスタイルで進行します。採択されなかった一般応募研究は、レビュー委員(最低2名)がコメントを返し、希望者にはレビュー委員とともにオンラインで内容を練り上げる機会を提供します。
本研究会は、年次大会やシンポジウムの「ごちゃまぜ」交流の場と併せて、学会活動の活性化のための柱となります。ぜひ多くの会員の皆さまの発表・参加をお待ちしています。
第1回研究会を5/31にトライアル開催します。
講演映像を事前にご視聴のうえ、ぜひご参加いただけたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
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第1回インタラクティブ研究会トライアル
日時:5/31(月)17:30~19:00
発表者:神谷直輝(静岡大学情報学部学術研究員)
タイトル:多職種協働の認知症ケア向上のための遠隔協調学習支援システム構築に関する研究
オンライン開催zoom接続先:
学術会員、賛助会員にメールでご案内いたします。
事前映像視聴先:
学術会員、賛助会員にメールでご案内いたします。
月: 2021年5月
【5月21日】第9回静岡大学ケア情報学研究所「心身健康デザイン」連続セミナーのご案内
みんなの認知症情報学会が共催する本セミナーは、からだとこころの健康(Wellness)を創造するための基礎研究、応用研究、また要素技術から機器サービスまで幅広いトピックで、これからの心身健康デザインについて考える「場」です。
あらゆる「ケア」に人工知能(AI)を利活用し、みんなが心身ともに健康な暮らしができる社会の創造を目指す「静岡大学ケア情報学研究所」が、「みんなの認知症情報学会」と共催で開催します。
立場・専門を超えて、心身の健康・ケアと地域づくりについて、みんなが「ごちゃまぜ」で学び、交流が盛り上がり毎回好評です。
今回は、「温泉×健康×AI」をテーマに、ケア情報学研究所「加賀サテライト」からオンライン発信します。
皆さん、気軽に奮ってご参加ください。
【共催】静岡大学ケア情報学研究所、みんなの認知症情報学会
【協賛】加賀市、FUSE(浜松いわた信用金庫)
【日時】5/21(金) 17:30~19:30
【テーマ】温泉×健康×AI
【参加方法】オンライン開催(どなたでも無料で参加できます)
ZoomURL:https://zoom.us/j/99272177494?pwd=dlNLSTJNVFBBOGxNUllyOW9CT3l4QT09
ミーティングID: 992 7217 7494
パスコード: 229659
【プログラム】
17:30~17:45
深村富士雄(加賀市副市長)
「加賀市の地域づくりの取り組みと静岡大学への期待」(15分)
17:45~18:15
桐山伸也(静岡大学ケア情報学研究所所長)
「AIを活用した心身の痛みと温泉ケアの研究開発」(30分)
18:15~19:00
大久保あかね(静岡県立大学経営情報学部教授)
「心身が健康になる加賀温泉郷の秘密」(45分)
19:00~19:30
質疑応答含めたオンライン「ごちゃまぜ」交流会(30分)