2月13日(木)、東京ビッグサイト(CareCITY2020)において、当事者視点の介護機器システム高度化に向けた事例紹介とエビデンスづくりのワークショップを開催しました。
第1部 ガイダンス
当事者視点の介護機器システムに関連した賛助会員からの取り組みの紹介
当事者重視の自立共生支援AIのワーキンググループの概要と紹介
第2部 グループワーク
前半:当事者個々のニーズ達成に向けた課題の共有と形成
後半:課題解決に関わる研究開発の項目を検討
まとめ
第1部ガイダンスでは、3名の賛助会員・学術会員による介護機器システムに関連した取り組み紹介と、モデレータの桐山伸也さんからワーキンググループを紹介いただきました。
取り組み紹介では、佐藤武さん(FUJI)、田中克明さん(コクヨ)、石川翔吾さん(静岡大学)から、当事者視点の介護機器システムに関する製品、研究開発、および活動についてお話しいただきました。
第2部グループワークでは、まず過去開催したワークショップ(2019/8/7名古屋、2019/12/21京都)の内容をもとに、当事者個々のニーズ達成に向けた課題を振り返りました。その後グループに分かれてワークを行い、前半では、当事者の視点に立ってあるべき姿と現状を考え、そのギャップから抽出した問題を踏まえた目標(ゴール)を設定した上で、目標を実現するための課題を抽出しました。
後半は、前半で議論した内容をもとにグループを再編し、下記5つの課題に対するAIやIoTなどの技術を活用した研究開発に関して検討しました。
- ・外出生活支援、ナビゲーションシステム(買い物など)
- ・金銭管理、パーソナル情報DB
- ・五感センシング
- ・おすそわけマッチングサービス・本人のやりたいこと、好きなことの実現支援
- ・聴覚支援システム(補聴器関係)、音声ナビ
介護機器システムに関係する企業の方を中心に、ワーキンググループ活動をベースに多様な立場の参加者がごちゃまぜで活発に議論することで、自立共生支援AIの研究開発・エビデンスづくりにつながる多くの知見が出ました。
□ワークショップ参加者からの声(一部)
・新しい考え方や自分にない視点の気づきにつながった
・ごちゃ混ぜのメンバーで、それぞれの立場と目線で意見が出たことで、良い機会が得られた
・社内や限られた業種のみのワークショップでは生まれないアイデアが創出されてごちゃまぜ感が満載の有意義な時間だった